インターハイがなくたって君の人生はこれから

コロナ禍

こんにちは、

全国高体連の会議で今年のインターハイ中止が正式に決まったようです。

全国高等学校総合体育大会。通称インターハイ、あるいは更に略してインハイ(Inter-High School Championships)は全国高等学校体育連盟の主催で毎年8月を中心に開催されるスポーツの総合競技大会のこと。

1963年(昭和38年)、全国高体連が開催競技種目別全国統轄団体に高校選手権大会を統合してこの大会が誕生した、とあります。

で今回の中止は、発足から57年経っての史上初となるらしい。

世界中でコロナ禍のこのご時世で、インターハイを強行するのはあらゆる面から考えても無理で、中止と言うのはきわめて真っ当な判断と言えるかもしれません。

でも、インターハイに出るんだと日々努力してきた生徒たちを間近に見てきた者としては、ものすごい残酷な現実となってしまったと言えます。

夏の暑い中、雨降る中、強い風にもめげず、寒さでかじかんだ手を擦りつつ頑張ってきたのに、あっという間にウィルスに負けてしまった。

誰が悪いわけでもなく、新型コロナウィルスの蔓延という防ぎようのない現実。

このあまりにも厳しい現実をどう受け止めればいいのだろう。

当事者としては、あまりにショックで頭の中の整理がつかないかもしれない。でも君たちのがんばってきた姿はみんが知っている。そのひたむきな姿勢は何物にも変えられない。

特に高校3年生は、今シーズンで引退となるわけで高校最後の大会をインターハイという夢の舞台で戦えなかったこと、その無念さは想像を絶するものがあると思う。

でも、君たちの競技人生はここで終わってしまったわけではないし、ましてや君たちのこれからの人生のことを考えるとまだほんの入り口に過ぎない。

どうか今までひたむきに頑張ってきたことを糧に、長い競技人生を頑張っていってほしい。

いつかきっと、あーあの時はショックだったなぁとか、インターハイが中止になって出れなかったけどあんなにがんばったよな、と思い出す時が必ず来ると思う。

どうかこれをバネに長い人生歩んでいってほしい。

同じ競技者として言えるのは、勝った嬉しさよりも負けた悔しさやそれに近い事柄の方がよく覚えているし、あれがあったから今の自分があるんだなぁと今でも思っています。

明るい未来はきっとある。インターハイという望みは無いけど未来という光はある。

どうか今の自分を悲観せず明るい未来に希望を持って前向きに生きて欲しい。

君たち競技者の先輩として、ちょっとだけ人生の先輩として今言えるのはこれだけです。

頑張ろう諸君、君達の未来は明るい。  2020.4

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